3月美祢ジオパークマラソン大会参加報告

イベント目的

美祢ジオパークマラソン大会出場することで水泳だけではない運動能力の発揮

宿泊イベントを通じて自発的結束力の引き出し

 

目次

①自分の言動への責任感の気づきのきっかけとしてのイベント企画

昨年にも取り組んだ企画ですが、あえて持久力に挑戦して欲しいとの気持ちから今年も企画しました。『走る』という行為は身体に負担が掛ります。ですが『走るイベントはしたくない』という意見より『やりたい!』と大きな声で言えた子ども達。もちろん、『したくない』と言っていた子どもも12月ジュニアマラソン出場時は頑張って走り抜け一番の本気度を見せてくれました。

きっと今年も美祢ジオパークマラソン大会に挑戦してくれると期待しながらも一抹の不安があり、子ども達にその挑戦意欲を持っているか問い直す必要を感じました。そして「やろう」と回答してくれたのです。実際行動に移すことで自主性や好奇心が不安な心に勝り自分の言動に責任が伴うのかなと思います。子ども達は見事にやり遂げてくれました。

毎回私が必ず取り入れていることは技術的専門性だけではなく楽しめる環境作りです。『楽しかった!!』の原動力には大人がどんなに言葉を尽くしても勝てません。苦しいマラソンも『選んだ』となれば一生懸命に走り、走りきった時は大きく成長してくれました。今後も色々な挑戦をすることで『やってみたい』と意志表示できたことを大切に応援していきます。

 

 

 

②宿泊イベントを通じて自発的結束力の引き出し

シャトルバスを使うのにとても便利な家族旅行村。今年も宿泊しました。夕ご飯の後は宿泊棟に行き荷物を片付けます。体育館でボール競技を控えていることをご存知の元気ッズ。『まだー?』『早く!!』大人の都合はお構いなしでどんどんスケジュールが進みます。明日のパンを率先して運んでくれ、低学年を案内し、確認作業中の大人を置いて行きます。『お願い、待って-。』というほどテキパキ元気ッズ。自主性の発揮は自立に繋がります。

 

 

 

③バスケとドッチをする中で自由な意見交換とルールの楽しさ

高学年はバスケットボール、低学年はドッチボールに何となく分かれ勝手に始める元気ッズ。普段あまり自分の気持ちを言わない2年生りんくんがバスケットボールに参加しました。激しい動きを繰り返す高学年と一緒だったので大丈夫かなーと思いながら様子を見ておりました。…全然平気で私の取り越し苦労でした。一生懸命ボールを追い、シュートに参加。“躊躇”を乗り越え低学年ではただ一人バスケに参加してくれました。『こっちが楽しそう!』『お兄ちゃんと一緒にしたい』が『どうしよっかな~』の気持ちに勝つ瞬間を目撃した時は静かにガッツポーズをしています。乗り越えた子どもに対し心の中で全力で拍手しています。

ドッチチームは自由にボールのラリーが続きます。ルールがあって無いような、良く解らないチーム戦が続きます。ルール遵守の子もいれば、負けたくない一心でルール変更を繰り返す子。球技って個性がでますよね。年齢に拘らず自由に意見交換しルールを作り上げられる環境で良いのです。出てきた不満も言葉にしなければ伝わりません。『どうしよう』をどんどん乗り越えて欲しいです。

 

④生活習慣もバッチリ。

私は家で口うるさい母親だと思います。『これ、した?終わった?』という言葉が一番多く息子の耳に入っている筈です。私は確認して安心したいだけですが息子にすれば、「信用されてない」と感じている様で。『あ~、はいはい』なんて変な顔に変な言葉で返答がきます。引率ではコーチとしてあえて待ちます。集団の力って便利なのです。『もうすぐ寝るよ、10時だよ。』と声をかければ歯磨きセットを握りしめ、水しかでない水道に列ができます。よく、『引率大変でしょう?』と心配していただくのですが。あえてコーチとして待った私。小学生はだれか1人の動きを感じ取り時間やすべきことを見直してくれます。『やば、まだだ~』なんて言いながら。出遅れても取り戻してくれますよ。布団に入りクスクス笑いながら眠りにつきました。

 

 

⑤マラソン大会当日はベストを尽くして完走

秋吉は良い天気!!キレイな青空が広がり気持ち良い風が吹いています。この朝の気持ちよさが昼にはくしゃみとムズムズに変わります。

テントの下に陣地を確保。受付を無事済ませ開会式と準備運動を済ませます。恒例の集合写真はTYSキャラクターテレオンと一緒に撮影し、走る前には準備万端。あとはスタートするだけです。スタート地点に立った皆。ドキドキしながら待っていると視界に入る杉の木から黄色い花粉が沢山…!!『鼻が…。』『目が…。』走る直前に違和感を訴える子ども達。容赦なく走る順番が来ました。2kmをそのまま完走しましたが8分台が1人、9分台が3人。アップダウンのあるコースなのに皆は自分のベストを尽くしてくれました。

皆、よく頑張りました!!お疲れ様でした。

 

 

 

 

⑥枠がない発想でまだまだ遊ぶ

走り終わった子ども達。仕事は終わった、とばかりに豚汁をゲット。お小遣いを片手に自由時間の開始です。少し前まで『お財布、預かって!!』『一緒に行こう~』と言っていたのに。『大丈夫、自分でするから。』と誰一人コーチにお財布管理をお願いする子どもはいませんでした。色々買って満足そうな頃合いに家族村へ帰ります。お腹が満たされたらタグラクビーで鬼ごっこをします。子ども用のベルトが入らない人は頭につけたり2つベルトを連結させたり。鬼ごっこだけではなく、ラグビーボールを蹴ったり投げたりして不規則な動きを楽しんでいました、1人が五郎丸のルーティーンポーズをすると、どんどん広がります。この真似っこの広がりが元気ッズの結束力に繋がります。言葉なんか交わしません。要らないのでしょうね。目と目で交信しています。長年の夫婦の様ですね。私は最近、答えが出ても『どうしようか』『本当に?』ともうひと押しすることを楽しんでいます。鬼ごっこ1つするにしてもこの一言を聞いて子ども達はもう一歩踏み込んでくれるようになりました。枠がない発想ゆえ、皆の出した案の収集や伝達することに苦労しつつもその場で出たオリジナルを楽しめる様になってきました。“ノリ”で突き進んでも良いと思うのです。やってみて振り返りが必ずあります。『楽しかった』とか『イマイチ』だとか。この出た言葉の感想から次へのステップに繋がるので私も素直な意見に感謝しています。

 

※タグラグビーとはラグビーリーグを基にした、主に年少者/初心者向けの球技の一つ。イギリスで、アメリカンフットボールを基にしたフラッグフットボールをヒントに考案されたとされる。『タグ』とは、飾りヒモのことで、プレイヤーの腰に「タグベルト」を巻き、そこに左右2本のタグが面ファスナーで付けられている。球技だけではなく鬼ごっこや通せんぼに使用もできアレンジが多彩な競技。

 

⑦陸トレとの併用で未来への自信を広げたい

水中の無重力の環境だからこそ泳ぐことは特殊で特別に楽しいです。だからと言って水の中だけのトレーニングだけでは物足りなくなってきた元気ッズ。長距離走についてはトライアスロン大会参加を目指して取り組んできました。この体力、技術、知識は今後どんな未来を選んだとしても大きな自信となります。学校や家庭ではできない事への一歩は元気ッズだからできる事です。

中村めぐみ

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