野外・水中活動体験教室 ~ 元気ッズクラブ9月カリキュラムイベント報告

イベントプログラム

徳地青少年自然の家にて焼き板細工とアドベンチャープログラムの参加を9月11日に行いました。
今回のイベントにおいては、創作活動で芸術センスを感じ取り、団体行動における達成感を知る事に喜びを見いだして、チームワークに結び付ける事を念頭に企画致しました。

①木の暖かさ、手作りのオリジナリティに子ども達は大満足

 


 

 


板細工とは杉の木の板を焼き、木目を活かしながら絵や文字を自由に描き持ち帰り、飾る事が出来る木工作業です。現地の担当スタッフ、ヨッシー先生の話を聞きながら怪我や火傷に注意しつつ、自分の作業に没頭しました。半切りドラム缶で火をおこし、火ばさみで持った板の表裏をムラ無く焼きます。良い色になってワイヤーブラシで木目に沿って煤(すす)を落とします。

光沢が出るまでタオルで磨き、金具を付けます。下書きを鉛筆でした後は赤、白、黄色の絵の具を使用し絵や文字を描いて出来上がりました。自由な創作活動に各自個性を出しながらお気に入りがどんどん仕上がっていきました。
木の持つ暖かさ、手作りのオリジナリティは子ども達の満足感を一杯にしたようです。
『俺の部屋の入口に飾る』『活動中にしたー』『勉強中?無いなー』『茶色ってどう作る?見えないよな』など作った作品品評会にコメント続出。
作業の後は5年生のたかちゃん筆頭に綺麗に掃除が出来ました。

②お弁当は総合学習流スタミナ増強

 

お弁当を広場で食べた後はアスレチックにて鬼ごっこを楽しみました。
曇るかな、と懸念されていた天候も暑いくらい良く、子ども達は水分のおかわりが目立ちました。昼からもプログラムは続くのに、体力温存という発想は全く無いご様子。
これぞ、総合学習流スタミナ増強。遊びと楽しさが子ども達の心と身体を引っ張る原動力なのです。仲が良く、楽しくなけれ元気ッズじゃないとさ思って引率をしております。

③協調性、他者への信頼を育んでほしいプログラム

午後からはスタッフ一押しのアドベンチャープログラムの開始です。徳地のT、アドベンチャーのA、プログラムのPよりTAPと呼ばれ、子ども達の本日の反応を楽しみにしておりました。野外活動自体、協調性や他者への信頼を育み、自分への自信や肯定感を得、コミュニケーションを活発にする目的の下、私共も取り組んでおります。
この度はあえて外部の先生にお任せし、子ども達の成長を見守らせて頂きました。
屋内にてゲーム感覚で協調性や理解力、人との距離感を詰めてから外へ移動しました。
先ずはロープに3秒足を着かずにつかまれるか、というお題からスタート。
ターザンのポーズです。身体の大きなヒロ君を除いて皆クリアしましたが、これが後々プログラムに響いてきます。
その後一辺約1,5メートルの正方形と1メートルの正方形の板に全員で乗ろう、という課題になりました。
大きな板は大人も含め難なくクリア。
でも何度やり直しても小さな板には子ども達全員乗れません。
飽きてきた子や何でしなきゃいけないのか分からない子。
何度もぎゅっとくっ付く暑さに嫌気がさし、泣いちゃう子も。

『子ども全員乗りさえすれば良い。膝をついたり、人を持ち上げたりしなければ。』というルールの下、何度もトライ。出来ないまま、次の展開を迎えました。
次は川渡りとよばれるプログラム。ターザンの様にロープをもって身体を浮かせ、川に見立てた木に足が着かない様に対岸の板を目指します。
この、滞空時間が3秒でして。
皆が成功するにはどうのようにヒロ君をフォローするかが鍵となりました。

④6年生が皆の意見をまとめてくれた

腕で体重が支えられないヒロ君のみ足をロープの輪に掛ける事を許されたものの、足を掛ける事さえ一人では出来ません。 『順番はどうする?』
『後にも支えられる人を残さないと、低学年じゃ難しい。』
ロープから足をはずすまで片足でバランスをとるヒロ君の身体を支えなければクリアは出来ない。皆が色んな意見を出し始めました。
仕切る力はあるものの、いつも穏やかな6年生のあみちゃんが皆の意見を聞き、皆の順番をまとめ結論を出してくれると納得出来、次の行動に移る事が出来ました。子どもが全員渡った後は、ひまりママと拓ママ、サッサ先生が対岸に行く番です。大人が失敗して子どもの努力を潰す訳にはいきません。
慎重に、『行くよー』『大丈夫だよー』の声かけを大事に何とかクリア!!
皆で10秒数えきった後は歓喜の雄叫びが響きました。

その後、クリア出来なかった小さな板に全員乗る課題に戻りました。足を置く位置に注意したり、身体の向きを考えたり工夫難しく、試行錯誤を繰り返しましたが、数回でクリアする事が出来ました。乗り越えられた喜びは皆を笑顔にしてくれました。

⑤リーダーシップ育成も重要テーマ

クリア出来ない時は『何でこれをしなくちゃいけないの…。』
答えが出ず、戸惑う様子。取り組む事の意味を思いつかないまま動いていた元気ッズ。       『するから、考えさせて。』
『もう、いいじゃない。』本音があるはずなのに言葉にまでは誰もしなかった皆。表情より、滲み出ていた子もいます。
事前にNAPスタッフは指導員さんに『リーダー育成』と『協調性と団結力』を子ども達に期待しているというリクエストをお願いしておりました。
出来なかった事を皆で乗り越えた達成感。誰かのせい、と逃げなかった事。出来ない子へのフォロー。自由人の多い元気ッズが追いつめられて一つになれた一体感。リクエストに沿う以上の成果を見ることが出来、私はこっそりうるうるしてしまいました。
声を掛け合うことで互いに合意形成し、足りない力を補い知恵を出し合い協力する。そして乗り越えた時の達成感。野外活動の醍醐味ではありますが、日常生活の文明、文化の高さから一旦離れなければ知る機会は少なくなるばかりです。総合学習プログラムでは、機会を作らなければ野外活動が遠い存在になりつつある今の時代だからこそ必要だと考えます。

⑥『何があっても生き抜ける子』を

サバイバル力は今の時代、発展途上国に行ったり、災害等ライフラインの切断があったりしなければ必要ありません。
便利になった現代だからこそ“不便”を出来ないと諦めず知恵で乗り越える力が必要なのではないでしょうか。
子ども達は大人が思うよりずっと想像的で創造性があり生き抜く力を持っています。それをもっと引き出して確かな経験にしていく事が私達スタッフの取り組みだと考えています。
サバイバル力は今の親世代が必要性を見直し『何があっても生き抜ける子』を育てなければ、次世代へ引き継げない気がしてなりません。

『何か』なんてあってはならない事です。ただ、地震大国で生きる一人の保護者として、東日本大震災や熊本県の被災が対岸の火事に思えず危機感を抱いている事も事実です。
無事に子の成長を願いつつ見守りたい。サバイバル力が役に立つ日なんて来なくて良い。…でも、と心に引っ掛かった方がいらっしゃいましたら有料体験でイベント参加から一歩踏み出してみませんか。
親子で総合学習プログラムでの新しい扉を開きましょう。

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