野外・水中活動体験教室 ~ 元気ッズクラブ3月カリキュラムイベント報告

 

信じ合える仲間と過ごした2日間  豊田湖畔公園キャンプ場 1泊2日 2016年3月26日(土)~27日(日)

目次

イベントテーマ:信頼できる仲間と自然の中で楽しく過ごし、生活の知恵と自主性を発揮する!


自然の中は虫がいっぱい ~ 女の子達は、ロッジに入るとまずは虫チェック。カメムシを見つけるとキャーキャー大騒ぎ。その声を聞いて岸コーチが駆けつけ、虫を捕まえて逃がすことの繰り返し。毎回の恒例儀式。虫を寝る所には入れない!気合が入っています。

  • 子どもの数だけ味がある

夕食はカレーライス・朝食はおにぎりと団子汁です。子ども達が材料の買いものをします。女の子たちは買い物に慣れたもので、今回のカレーに白菜とネギを入れることにしました。白菜とネギ入りは意外でしたが、野菜の旨みが出てとても美味しいカレーができました。

トッピングにとろけるチーズも買いました。これは食事の時に大好評。家庭の食事の知恵を子ども達は受け継いでいるのですね。それをみんなに自信を持って提案できる環境があります。

そして、みんなの「美味しい」が最高の褒め言葉です。また提案したい・作りたいって思うはず。今度は、どんなカレーができるのでしょう。カレーはカレーでも同じカレーはできません。子どもの数だけ色んなカレーができるのです。

  • 火を起こし窯でご飯を作る~生活の知恵を発揮


男の子がカレーの窯の横の別の窯で、小枝や葉っぱを燃やしていました。ある男の子が2センチ角の木の枝の先を燃やしていたら「鉛筆みたいになった」と見せてくれました。もちろん火は持ち出し禁止ですので、じっくり窯で火と向き合っています。そんな時間も学びだなと感じました。

はんごうでご飯を炊いたり、カレーを煮込む間は、小枝にマシュマロを刺して焼きマシュマロを頬張ります。最高に美味しいですよ。生活の知恵を発揮できました。

 

  • 真っ暗な夜は・・・?!

男の子たちが女の子のロッジにそっと近づいて壁をドンドン叩いて、女子は驚いて「キャー。」男の子たちは素早く逃げる。何度も繰り返して楽しむ男の子達。女の子達はうんざり「もうやめて~」最後は、「肝試しに行こう~」みんなで夜のお散歩。真っ暗な中を寄り添って歩きました。

  • もっと一緒にいたい


夜のお部屋では、トランプやウノでゲーム。おやつ会もしながら楽しそう。おやつを食べすぎたのか、腹筋や体幹トレーニングもしていました。10時過ぎるともう眠くてみんな寝る体制。1人の小学6年生の女の子が「まだ色々したかったのにな~」この日をどれほど楽しみにしていたのでしょう。小学生最後の元気ッズイベント。そこには名残惜しい気持ちがありました。

  • 仲間だから思いやれる。だから仲良くできる。


2日目のお弁当は美祢の公園で食べました。そこには長いローラー滑り台の付いた大きな遊具がありました。みんなが一緒に滑ろうと声を掛け合い、遅れてくる子も待ってあげて、参加者全員で長い滑り台を何度も滑っていきました。

そのうちに、この遊具を使って、みんなで鬼ごっこが始まりました。鬼になりたくない子(苦手な子)には、なんとなくタッチをしないで通り過ぎたり、ずっと鬼ばかりの子には、鬼を代わってあげたりする様子がありました。こうして20分間みんなで鬼ごっこ。ずっと走って逃げて追いかけて、遊具を登ったり滑ったり隠れたり…化石堀の時間になったので終わりになりました。でも実は終わりではなくて、化石堀の後、子ども達の強い希望でまた公園に行き、続きの鬼ごっこをしました。びっくりするくらいタフです。

  • 木の枝の化石や葉っぱの化石がありました

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化石堀はとても楽しみにしていたことです。根気も要ります。ひたすら金槌で石を割り化石を探します。発見はコツコツするしかありません。しばらくすると疲れが見えてきましたが、最後はなんとなくそれらしいものをお土産に持ち帰りました。

  • 子ども達が自主的に行動する

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窯の周りの掃き掃除を女の子たちは進んでしていました。朝起きるとどの子どもも寝袋を慣れた手つきで片づけていました。自分ができることを見つけてみんなで調理をしました。男の子は小枝集めで「良いのが見つかったよ」燃えやすい木の枝を見つけてきました。朝ごはんの時に、薪が足りなくなりました。「このままではご飯が食べれない」というと、子ども達がサッサッと散って行って、あっという間に小枝の山ができました。

子ども達の自主的な活動を各場面で見ることができました。

  • 信じあえる仲間がいる楽しさが自主性に繋がる

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新中学1年生になる女の子が3人と新1年生になる女の子が1人います。ほとんどの子が1年生の時から一緒に元気ッズで過ごしてきました。4人は個性を出し合える仲になりました。自分を出して自然体でいられる仲になりました。家族の中で、自分を出して受け入れてもらえるというのは、健全であたりまえです。おばあちゃんの家や仲の良い家族の温かい場所があれば、なお素敵なことです。社会の中のコミュニティでそのような所がたくさんあれば、子どもは健やかに自分に自信を持ちながら健やかに育っていくのではないでしょうか。元気ッズもそのような場所であったと、この4人を見ていて思いました。

毎月のイベントが4人の仲を深め、力を合わせながらイベントの課題に取り組んでいく様は、この子たちの将来の大きな糧になったと思います。信じあえる仲間がいる楽しさを体験的にしっかり身に沁み込んだのですから。多くの子ども達に、群れ遊びを最大限に楽しめる幼児期後期から小学生の間にこの経験をしっかり蓄えてほしいと願っています。

子ども初級チーフ 蔵本信江

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