ママのお助け隊長だより

子どもは先生のことを知っている

子ども達は先生の印象を口にするとがあるように思います。
「先生は優しいよ」
「先生がこわい」
「先生は面白くて好き」
中高生になった我が子たちも何気なく口にしています。
「先生のおかげで自分がしっかりしなきゃって思える」
「去年の担任は本当に良い先生だった」
「上から目線の感じがする」

『子供はぜーんぶわかってる』
(著書:吉本隆明)という本を読んだ時、子ども達の言うことは、的を得た発言かもしれないと思いました。
つまり『子どもは先生のことを知っている(見抜いている)』ということです。
子どもは先生の人柄、つまりどういった人物かを見抜いている…
何気なく聞いていた子ども達の言葉を、以前よりも深く受け止めるようになりました。

 

大好きだった先生

本の著者である吉本隆明さんが、大好きだった先生は、先生としてはたいした人ではなかったそうです。
でもある時、吉本さんも含め子ども達が別の先生にひどく怒られている時に、「納得はしてないけどもう先生の言うことを聞いておこう」と思い始めた頃、その先生が、お説教している先生に向かって「聞こえませ~ん」「わかりませ~ん」と言ったそうです。
その時に、この先生は子どもの目線になれる先生なので、信頼できるし、好きだなぁと思ったそうです。だから、この先生のことは今でも好きな先生だなぁと思うそうです。

 

りっぱなことを言う先生

吉本隆明さんは良い子ではなくてよく怒られたのだけど、大人になって本で名前が出始めると、ある先生から「君は○○小学校にいた吉本くんかね」と連絡が入り、会いに来て下さったそうです。以前も所謂りっぱなことを言う先生だったけど、その時も吉本さんの書いた文を読んだ感想に「君は○○ということも知っているかね」と言われたそうです。
お年でもしっかりされているという印象くらいしか持てなかったと書いてありました。

大好きだった先生には心を揺さぶられる思いをしたけど、りっぱなことをいう先生には心を揺さぶられることがなかった・・・ということでしょうか。

 

私の思い出に残る恩師

小学6年生の時の先生は、新任の先生で、とにかく一生懸命。まぁよく怒られたけど、男の先生なのに怒りながら泣いちゃうような先生でした。でも本当に自分たちのことを考えてくれていたと思います。
先生とは毎年年賀状のやり取りをしています。校長先生になられ、今年定年を迎えられました。
中学2年生の時、先生が別の中学に行かれたので手紙を書いたことがあります。すると、3枚ほどのお返事がきて、みんなの将来の事を考えると夜も寝られない、といったようなことが書いてあったと覚えています。(当時、校内暴力とか問題になっていた時代なのです)

思い出してみると、やっぱり心を揺さぶられた先生のことを思い出すものですね。
私もスイミングの先生だけど、心を揺さぶるほどの感動を与える思いがあるだろうかと考えました。
心を砕いてもらったことに気付き、感謝の思いが込み上げてきました。

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