ダンススイミングイベントの舞台裏~元気ッズクラブ~

4月6日(土)

 この日から、元気ッズ レギュラーメンバーに、短期生7人が練習に加わってくれました。指導者の藤瀬さん(以下、まんぼうさん)から、簡単な、フリを教えて頂き、メガホンの振り方などを教わった後、曲が入ります。
「えー、やりたくない」「はずかしい」という声は、まんぼうさんの気迫あふれる指導で一蹴!

 また、この日は急遽、阿武町より駆けつけてくださった、「ABUウオーターボーイズ」のみなさんの助っ人が一緒にプールに入って盛り上がり、楽しく振り付け練習ができました♪
子ども達とも仲良くでき、良いスタートダッシュです。

4月13日(土)

 ハプニング発生、フォーメーションを決める際、並び順や演目に変更が生じました。(以降、毎週、細かい変更が加えられました)振り付けもぼんやりとしか覚えていないのに、変更、修正があり、混乱の連続の中、まんぼうさんの指導はどんどん進んでいきます。なにしろ発表まで1ヶ月を切っていて時間が無い!まだまだ演技をこなすことに一生懸命で、表情も硬いメンバー達。まんぼうさんは「笑顔でやろう!」とおっしゃいますが、笑顔で演技が、できるまでにはまだ余裕がありません。

4月20日(土)

 この日は、参加メンバー20人が勢揃い!1曲目、メガホンを使った「ルパン三世のテーマ」、こちらは多少余裕が出てきたので、笑顔で声も出しながら演技をこなします。問題の2曲目、AKB48の「ヘビーローテーション」、こちらは、振り付けを覚えている子と覚え切れていない子の差が大きくなってきました。家でDVD(前週分の録画)を観ながら復習している子ほど上手です。予定より遅れが出ているため、ゴールデンウイーク期間中にも『補習』を行うことが決定!みんなで協力して間に合わせよう!

4月27日(土)

 通常練習としては最終日。この日はいったん全体を通して演技しました。メガホンを使った1曲目は、なんとかこなせるようになったものの、問題の「ヘビーローテーション」はまだまだ。同じところができなくて何度も注意を受ける子、プレッシャーを感じて涙ぐむ子も出始め、コーチとしては「負けないで」と祈るばかりです。1曲通してなんとか出来た後、「よく出来たね!」と心からほめると、子ども達も安堵の表情。でも、これで立ち止まれません。発表まであと10日をきっています。これから「補習」で仕上げていきます!

4月30日(火)

 補習一日目。欠席も、多いだろうと心配しましたが、10人強の子ども達が来てくれて一安心。もう元気ッズ通常会員の子ども達も短期生の子ども達とも、すっかりうちとけて、楽しく笑い合える仲間になっています。特に、厳しい練習を共にしているので、親密感もいっそう増しています。この日は基礎の部分や、並び方の細かい部分を修正していきました。まだまだ課題は多そう・・・ですが、子ども達と乗り越えていきたいです!

5月1日(水)

 補習二日目。この日は、ビデオを撮りながら、誰が上手かなど、自分たちの演技を見て、出来、不出来を確認し練習にいかすことができました。映像で見ると、やはり微妙なずれや、タイミングの遅れなどもわかってきます。

欠席した子の代理としてコーチが入ってみたのですが、コーチの動きが子ども達より遅れている・・・。
「反省・・・です。」

5月2日(木)

 補習三日目。
欠席も少なく、コンビ練習や、最後の体操もみっちり本番に備えて練習ができました。動きのキレもよくなり、数週間前とは別人のようにみんな上手になってきました。なにより、ここまで誰一人、挫折することなく(涙があふれることもありましたが・・・。)20人全員で演技を迎えられそうなのは、とても嬉しいことです。

5月5日(日)

 補習四日目、前日練習。いよいよ、本番前日です。メンバーも勢揃い。充実した前日リハーサルとなりました。本番当日は動きの確認を直前にするだけなので、実質、泣いても笑っても練習最終日。子ども達の気合の入り方も違います。練習開始前はがやがやしていますが、曲が始まると、スイッチが入ったように(条件反射?)きちんと演技を始めるところが素晴らしい。最大の課題だった「笑顔」も、見えて来ました。はりのある声が出ているのは、自分たちの演技に自信がついてきた証拠!
明日の演技が楽しみです!!

ダンス・スイミングを終えての感想

 今回の活動は、自分の中でも様々な葛藤がある中での実施となりました。「ダンス・スイミング」は、これまで子ども達が培ってきた水中での能力、仲の良さが生かせ、「リズム感」、「一体感」といった要素も加わり、必ず役に立つと思い実施に踏み切りました。

 一方で、通常の「元気ッズクラブ」のレッスンと違い、カリキュラムの自由度は少なく、短期間で、厳しめのレッスン、短調な内容の繰り返しもあり、「これって、子ども達が本当に望んでやっていることなのだろうか?」と悩みました。
 子ども達の不満、泣き言も聞きました。

「なんで、やらんといけんの?」

といった問いに対し、自分の中でもごまかしているだけではないか?といった葛藤を抱きながらの返答でした。場合によっては、
「子ども達が誰も来なくなってしまうかもしれない」

という気持ちも抱かなかったと言えば、「うそ」になります。

 そんな中でも、本番当日、勢揃いしてくれた子ども達は、午前中のリハーサル後、みんなで円陣を組んで、さぁスタート!確認練習時も終始リラックスムード。プレッシャーも乗り越えられたようです。テレビ局などの報道機関も来ています。見守っているこちらがドキドキする中での演技開始!

 始まってみると、これまで練習したどの演技よりもはるかに完成度の高い演技!

「本当に、感動しました!」

子ども達の誇らしげな表情。充実感に満ちていました!!

<元気ッズクラブ教室担当>
岸 健一

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